ただ揉んで帰る。
それだけはやめよう
これはみんなでよく口にしている言葉です。
もちろん、私たちは鍼灸マッサージ師である以上、専門職としてマッサージや鍼灸の施術をします。 当然ながら、施術を通じて、利用者さんの身体の悩みや痛み、症状の緩和を目指すことが一番大きな目的です。
しかしながら、 身体の症状が緩和するだけで、本当に豊かな在宅生活を送っていただくことができるのでしょうか。
例えば、
・身体の痛みは取れたけど、独居生活のため、介護の相談をどこで(誰に)したらいいのか分からない。
・体は動かせるようになったけど、友達もいなくなってしまったし、家族にも気を使って外出を頼めないし、生活に楽しみがない
…このように、私たちは在宅医療や介護のリアルな現場で、症状の緩和だけでは不十分なケースを数多く経験して来ました。
つまり、 身体のケアだけでなく、心理的に寄り添う心構え、ご家族とも円滑な関係性を築くこと、他職種連携のための関係事業所様との連絡など、これらが整うことで在宅での生活が維持できることを目の当たりにしています。