働く人を知る

自分らしく

楽しく働ける場所を見つけた

薬師台デイサービスおはな 機能訓練指導員佐々木 芽衣

薬師台デイサービスおはな
機能訓練指導員
佐々木 芽衣

自信が持てずに自分を出せなかった時期がある。それがデイサービスに転職してから、変わった。肩書には「指導」とあるが、ともに笑い、ともに運動し、ともに学ぶ環境。もっと利用者様の笑顔が見たいと、夢と希望は膨らむ。

医療で働くという
選択肢しか知らなかった

自身の怪我がきっかけで医療の道を目指す方も多いですが、佐々木さんの場合は?
私は高校でバスケ部に所属していて、周りの部員がよく怪我をしていました。私はなぜか怪我知らずで、怪我した部員のためにマッサージをしたりテーピングを巻いたり。こうした経験から自然と身体の機能に興味を持つようになりました。

「どうして怪我をしやすい人、しにくい人がいるのだろう?」「身体の使い方にどれくらい個人差があるのだろうか?」こんな疑問が湧いて、より深く身体について学びたいと思って柔道整復師を目指したんです。
機能訓練指導員として働こうと思ったのはなぜですか?
整形外科で3年ほど勤務した後、もっと利用者様とじっくり関わる仕事がしたいと思うようになったからなんです。その職場でも、高齢者の方とお話ししている時間が好きだったのですが、柔道整復師は「治療」の世界で働くものという考えしか頭にありませんでした。

転職を考え始めた頃に初めてデイサービスという選択肢を知り、転職サポートの担当者からも「佐々木さんはお年寄りが好きだから、デイサービスで働くのはおすすめです」と背中を押してもらったのが大きかったですね。
実際にデイサービスで働いてみていかがでしたか?
想像していた以上に楽しかったです! リハビリを通じて元気になるのも素晴らしいことですが、1日中おしゃべりをして、たくさん笑いながら、利用者様の思い出話を聞くという仕事が、私にあっているんだと思います。

デイサービスは
自分らしい姿で働ける

泰大会の薬師台デイサービスおはなへ転職を希望した理由とは?
理学療法士(PT)の方もいらっしゃる環境で、リハビリについても学びたいと思ったからです。見学に来たとき、施設内の雰囲気が明るくてすぐここで働きたいと思いました。利用されている方たちの笑顔もすてきだなと思いました。入職したときも温かく迎えていただきましたし、PTも事務スタッフも皆さん、優しく教えてくださいます。
苦労したこと、困ったことなどはありませんでしたか?
特に思いつかないのですが、しいて言えば、利用者様のお顔とお名前が一致するまでが大変だったことでしょうか。以前の勤務先は1日型デイサービスでしたが、薬師台デイサービスおはなは半日制なので、午前と午後で利用者様が入れ替わります。このリズムに慣れるまでは、お名前がさっと出てこなくて…私だけあわてていました。でも今は大丈夫ですよ(笑)
本当に楽しく働いているのが表情から伝わってきます。
はい、でも以前はこんな感じではなかったんですよ。自分に自信が持てなかったので、職場で自分をさらけ出すなんて考えたこともありませんでした。学生時代の友人が、今の私を見るとほとんどの人が驚きますね。

新しい職場の環境で変わったのだと思います。自分が働きやすく、自然体でいられる場所だから、いっぱい話したくなります。話しているうちに、どんどん素の自分が出てくるという感じでしょうか。利用者様と触れ合う時間も長いほうですし、ついには皆さんの前で歌うことにもなりました。
佐々木さんが歌うのですか?
泰大会で「薬師台メディカルテラス」のオープン10年目を記念するイベントを開くのですが、そこで職員が結成したバンドで何曲か披露することになっているんです。恥ずかしい気持ちもありますが、利用者様も見に来てくれると思うので「イキイキチイキ」の精神で盛り上げたいと思います。

食べる喜び、
作る喜びも一緒に

今後の目標を聞かせてください。
たとえばパーキンソン病のように専門性が求められる疾患についても学びを深めたいと思っています。PTさんの指導を受けながら、リハビリテーションの質を高められたらと思います。

もうひとつやりたいことは、利用者様と一緒に買い物に行って、ここで料理することです。私自身、お菓子作りが大好きなんですが、自分で料理ができるという体験は高齢者の方にとっても自信になると思うんですね。買い物そのものも運動のモチベーションになります。デイサービスで調理をするのは、衛生面での許可などクリアしなければいけない課題もありますが、早く実現したいです。

一般的な施設では「規則だからできない」と却下されることが多いように思います。でもここは「どうやったら実現できるか」という発想で皆さんが考えてくれます。そんな環境で働きたいという人、いっぱいいると思いますね。

イキイキチイキパーソン
インタビュー